「頭のいい女はモテない」という古い概念を捨てましょう
「リケジョ」という言葉が世間的に有名になったきっかけは、言うまでもなくかつて理化学研究所の研究員として勤務をされていた小保方晴子です。
結果的に悪い噂の渦中の人となってしまいましたが、理系学生の中でも特に優秀な人材が集まる理化学研究所という場所で勤務をする数少ない女性として大きな注目を集めたということは確かです。
そもそも論として小保方さんがメディアに大々的に取り上げられるようになったのは、それだけ理系に進学する女性の割合が低く、さらに優秀な人材が働く場所にまで残って理系の業務を専門に行う人はごくごくわずかであったからでしょう。
女性の大学進学率はもはや男性とほとんど変わりがないくらいにまで上昇しているのにも関わらず、依然として世間的に持たれているのが「頭のいい女はモテない。怖い」という意識です。
そこまではっきり言うような人はさすがに20~30代くらいの若い男性にはいませんが、ほかでもない女性本人たちが自分の学歴が高くなりすぎることで周囲の男性から避けられてしまうのではないかということを恐怖しています。
努力次第で十分に可能な難関理系大学への進学を、異性の目を気にして諦めるというのは大変にもったいないことですので、今後より優秀な人材を育成するためにはまず私達一人ひとりが理系や知性派の女性に対する偏見を捨てるということが大切になります。
そのためには現在理系に進学をしこれから理系分野で活躍していこうと考える女性たちが、次の世代のローモデルとなるような独自のライフスタイルを構築していく必要があります。
理系に理解のある人が身近にいると進学率アップ
理系に進学をしようと考える人の動機はいろいろあることと思いますが、こと女性が難関理系大学や大学院に進学しようと思うようになるのは周囲にいる家族や知人の理解が大きく関係しています。
中でも女性にとっては父親の存在というのは非常に大きいようで、父親が理系関連の仕事をしていて、子供の時から理系学問の成績がよいことを大変に喜んでくれていたりすると、理系進学への心理的障壁はほとんど感じられなくなるようです。
もちろん母親が理系関連の仕事をしているという人も同様で、両親ともに理系学問に理解があるということが今後の理系人材育成に大きな関わりを持っていくと言えます。
また自分自身は理系に進学はしなかったけれども子供には理系の進学をしやすい環境を作ってあげたいという両親なら、子供のときから理系に関連する習い事をさせるという方法もあります。
最近人気の習い事として「ロボット教室」や「実験教室」といったものがあるのでおすすめです。