世間的イメージとは違う「リケジョ」の実態
あえて極端な言い方をすると、世間一般的な「リケジョ」のイメージといえば「冷たい」「なんでも理屈攻めにしてくる」「細かい」「よくわからないけど怖い」といったものではないかと思います。
テレビドラマなどに登場してくる理系関連の仕事をしている女性というのは、ぶっきらぼうで笑顏が少なく、いちいち突っかかってくる化粧っ気やお洒落っ気のない生意気な女というテンプレートが出来上がってたりします。
確かに女性の進学割合の高い文系と比べ、マイノリティである理系に進学することを選ぶような女性なので、世間一般的な女性イメージよりは「変人」に近いということは言えます。
ですが理系だからといって女性であることには変わりがありませんので、そこでは他の属性にはない独自の進化が見られています。
実際に見てきた「リケジョ」さんの多くは、好きなことやすべきことがあると非常に集中力を持って取り組むことができる人です。
また興味の幅がとても広く、普段の生活の中で感じた疑問や変化にかなり敏感に反応するというアンテナの高さも持ち合わせています。
そういう意味で「自分」というものをしっかり持っている女性と言えるため、頼りない女性や、すぐに自分の言うことに従ってくれる女性が好みの男性にとっては「怖い」というイメージになってしまうのかもしれませんね。
自分の人生についても理論的に考える
もう1つリケジョあるあるとして挙げられるのが、物事を冷静に理論立てて考えることができるということです。
文系の人を下に見ているというわけでは決してないのですが、世の中には理論よりも感情を優先させて行動する人がいるものです。
「なんとなくうまくいくような気がした」「頑張ればいける気がする」といった曖昧な感情論で動くことが苦手で、何か達成しなければならない目標がある場合、現状を把握してそこから最良の手段を探すという力に長けています。
ただし完全に損得で動いているかというとそうではなく、目標の設定や倫理面においてはきちんと自分の感情を優先します。
例えばかわいそうな動物を目にした場合にただ感情に任せてその状況を嘆くのではなく、それを救出するためには何をどうするのが一番よいかということを冷静に考えます。
その点も普通ならかわいそうな動物を見た時には「かわいそうなのによくそこまで現実的なこと考えられるね」といった非難を受けやすいのですが、常に冷静に現状分析をする学問である理系出身者だからこそ備わっている能力であると言えます。
ハートは熱く、頭脳はクールという二面性を上手にコントロールすることができているのがリケジョであると、ぜひより世間の人に知ってもらいたいです。