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人間の寿命は125歳?

人は何歳まで生きることができるのか

織田信長が好んで演じたとされる「敦盛」の有名な一節に「人間50年、下天のうちをくらぶれば…」というものがあります。

ちなみに織田信長は50年を目前にした47歳のときに本能寺の変で命を落としているのですが、戦国時代頃の平均寿命は現在よりもかなり短いものであったことがわかります。

戦国時代でも現在のように80~90歳近くまで生きることができていた人もいるものの、基本的には現代人よりも10歳くらいは実年齢の感覚は前倒しされていたと考えられます。

内閣府が発表している平均寿命の推移を調べてみると、1950年代は男性58歳、女性61歳という数字です。
それが2010年には男性79.64歳、女性86.39歳と大幅に伸びており、わずか60年の間に20年以上も長く生きることができるようになっているのです。

このペースで延びていく計算をすると2060年代の平均寿命は男性84.19歳、女性90.93歳になると予想されており、100歳以上まで生きる人も全く珍しくないということになりそうです。

長生きをする人が増えるということはそれだけ深刻な高齢社会の問題に直面することになるのですが、それとは別に「一体人は何歳まで生きられるんだろうか」ということが気になるところです。

現在世界最高齢としてギネスブックに記録されているのはイタリア人に住んでいる女性で、2016年5月で116歳となっています。
世界中を探してみるとさらに上の145歳や160歳を自称する人もいるのですが、そちらは生年月日を正確に把握することができないので公式の記録としては認められていません。

人間の寿命の壁は120歳

現在までの研究によるとこのペースで人間の寿命は延び続けていくことが予想される反面で、115歳から上に行くのはかなり難しいということがわかっています。

特に大きな壁となるのが120歳を過ぎてからで、理論上は125歳を超えられるとしつつも実際にそれ以上生きられる人は1万分の1以下と計算されています。

人類の永遠の夢とされている技術の1つに「不老不死」がありますが、同じ研究グループは現在の医療技術においてはそれを達成することは不可能であり、もし可能とするならこれまでとは全く違った技術が必要になると結論付けています。

なおこれまで発見されたことのある全生物の中で最も寿命が長いとされているのがアイスランドで発見された「貝」です。
この貝は507歳まで生きたとされ、しかも研究のために貝の甲羅を開こうとしたことが原因で死んでしまったということです。

長寿動物としてよく知られているのが亀ですが、その最高齢として記録されているのが2005年に死んだアルダブラゾウガメの250歳以上だそうです。