国民の15.6%が罹患している花粉症
春先になると多くの人が悩むのが花粉症です。
シーズン前になるとドラッグストアなどでは花粉症対策グッズがずらりと並びますので、かなりたくさんの人が罹患しているんだろうというふうに感じるでしょう。
実は厚生労働省の発表では、花粉症に罹患している患者数は日本国内では約15.6%であるとされています。
15.6%というと10人に1~2人ということになりますので意外に少ないというイメージがありますが、これは地域によりかなりばらつきがあるようです。
日本で最も多い有病率となっているのは東海地方で28.7%となっています。
こうなると3~4人に一人ということになるので、割合的にはかなり高いものです。
ちなみに関東地方は有病率が全体的に高く、次いで多いのが南関東の23.6%、北関東では21.0%となっています。
逆に割合が最も低いのは北海道と沖縄で、ごくわずかな罹患率であるため、そこで全国平均を下げていることになります。
ちなみにここ近年で急増しているのがスギ花粉による花粉症で、こちらに限定すると全国で20%を超える有病率です。
ただしスギ花粉症を発症している人とアレルギー性鼻炎を患っている人はかなり重複しているので、完全に花粉症由来の症状というよりも、もともとのアレルギー症状が悪化するというふうに考えることができます。
急に花粉症を発症することがないようにするには
花粉症についてよく知られているのが「子供の時は平気だったのに大人になって突然発症するようになった」という話です。
実際、去年までは全く何もなかった人が、突然その年になって発症するようになったという話は多く耳にします。
花粉症の原因となるのは言うまでもなく空気中に飛来する杉などの花粉で、これが粘膜に付着することで免疫反応が起こり、目のかゆみや鼻水といった症状になります。
特にもともとアレルギー症状がある人はスギ花粉でアレルゲンを発症させる可能性が高いので、現在まで症状が出ていなくても春先にはメガネやマスクなどでできるだけ吸い込まないようにする工夫が大切になります。
もう一つ花粉症を発症させる原因となるのが体の免疫力の低下です。
特にストレスを強く感じている人の場合、粘膜の状態が悪化することにより花粉症になりやすくなってしまいます。
寝不足や不規則な生活による胃腸の弱まりは特によくない影響を与えますので、春先には十分な健康管理をしていくことが推奨されます。
このように花粉症になりやすい人の特長としては「何らかのアレルギーがある人」「腸内の状態がよくなく便秘や下痢が頻繁に起こる人」「ストレス過剰な人」といったことです。
逆に花粉症になりにくい人の特徴は「ストレスが少ない」「体調管理がしっかりしている」等が挙げられます。