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食べられるエコ袋

有機物で作った地球に優しいエコ袋

エコバッグやマイバッグの使用が推奨されるようになってはや20年以上となりました。
全体としては数は減少していますが、それでも買い物をしたときのビニール袋が地球環境によくない影響を与えているという事実は変わりがありません。

そもそもとしてなぜエコ活動にレジ袋削減が言われるようになったかということから説明すると、買い物をした時に入れられるビニール袋は1枚あたりを焼却すると約31グラムの二酸化炭素を排出してしまいます。

またレジ袋は石油から製造されるプラスチック製品であるため、一枚あたりを製造するために石油約18.3ミリリットルが必要となります。

レジ袋は買い物をしたときこそお店から自宅まで運ぶ目的で使用をされますが、そのほとんどが再利用されることなくゴミとして廃棄されています。

こうした様々な理由により、日常生活で使用されるゴミ袋の量を削減していくことが地球環境の保全につながっていくという結論になります。

とはいえいくらエコバッグが普及したとはいえ、完全に使用ゼロにすることができないビニール袋はその他のエコ対策が求められます。

そこでこれまでの発想を大きく覆す全く新しいエコ用レジ袋がこの度インドの企業によって開発されました。
それがEnviGreen社による「食べられるエコ袋」というものです。

食品成分を使用したところが特長

EnviGreen社の食べられるエコ袋とは、従来の石油を原材料とするタイプとは大きく異なり、じゃがいもやタピオカ、とうもろこし、天然デンプン、植物油などの有機成分を混合して作ったものです。

材料として使用しているものは全て食品として使用される材料であるため、放置をしていてもそのまま自然に帰っていきます。

ビニール袋を巡るもう一つの問題として、海や山中に袋が放置されることにより動物がそれらを食べてしまうことで消化器官や呼吸器官をつまらせ死んでしまうということがありました。
その点この新しいビニール袋では食べても全く問題なく、自然界の動物を傷つける可能性がなくなります。

当面の問題は製造にかかるコストで、従来までの石油製ビニール袋と比較して35%割高となってしまいます。
しかしながらコストによるデメリットを差し引いてもこの食べられるエコ袋が自然環境に与えるメリットは非常に大きいものであるため、現在世界各国から問い合わせを受けています。

EnviGreen社の公式サイトでは実際にこのエコ袋を食べている虫の様子が動画として公表されているので、興味のある人は見てみることをおすすめします。
かなり美味しそうに食べているので単に「食べられる」だけでなく、食料として美味しいものなのかもしれませんね。